その後、ほぼ毎日Mくんから電話がかかってくる日々が2ヶ月ほど続いた…。
ワタシはCはMくんのことを全く何とも思ってないと95%くらいは確信していたが、Cはけっこう乙女チックな子だったので、もしかしたらMくんのことを内心憎からず思っているにも関わらず、恥ずかしさから否定的なことを言ってるのかも…と5%くらいの確立で考えていた。
なぜならCは、「理想の人は…そうだなぁ~、王子さまみたいな人!守ってもらいたい~」と常日頃から口に出していた。28歳の女(彼女はワタシより少し年上だった)の言うセリフか?と仰天してしまった。そして守ってもらいたいって…何から??
Mくんは毎晩決まった時間に電話をしてきた。だいたい深夜0時ごろ。0時に電話が鳴ったらヤツだ。キチっと判を押したような生活をしている。
「きらり~、Cはオレのことどう思ってるんだろうな~?」
「さぁ~、いい人だとは思ってるかもしれないけど、恋愛対象としてはどうなんだろう…。」
「いい人かどうかはどうでもいいんだよ、恋愛対象かどうかが大事だよ。」
「そうだね…。でもCは前の彼氏といろいろ大変だったみたいだから、今は彼氏いらないみたいなんだよね…。」
「そんなぁ~!!オレ、どうしたらいいんだよ。今も職場で毎日顔合わせるのが辛くて辛くて…。」
この頃のワタシはバカだったので、Mくんの恋愛ラビリンスに一緒にハマってしまった。今だったら、どんなに頼まれても人の恋愛に首を突っ込むようなマネはしないけど…。
「うーん…。やっぱCとは仕事の付き合いもしてかなきゃいけないし、付き合うとかあんまり良くない気がしてきたなぁ…(←だいぶへタレなコメントだけど、意外と小心者なのでコレを言い出すまで一苦労だった)。」
「え―――っ!!なんでそんなこと言うんだよ、オレとCさんなら乗り越えられるよ、いや乗り越えてみせる!!」
……熱っ。
つづく
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